それでも人は優しい

 

 

最近人の優しさに気づくことが多い。

 

 

 

以前は他人のことを俺に対して評価を下す審査員のように考えていたのかもしれない。

 

 

 

 

そう考えてしまうとなんというか常に身構えまくてはならないし、全ての行動の動機が自分をアピールすることになってしまいかねない。

 

 

 

 

これはとても息苦しいことだし、自分のことしか考えてない状態になりさがってしまうのだ。しょっぱいねぇ。

 

 

 

 

でも実際はみんな優しいのである。どんなおれでも無条件に受け入れてくれるのだ。失敗したり、失礼なことしたり、かっこ悪かったり、迷惑をかける時があっても許してくれるのだ。ひとは審査員じゃなくて仲間なのね。

 

 

 

 

 

ではなぜ以前のおれはそれに気づかなかったかというとおれの心が他人に優しくなかったからなのだ。心のどこかでおれ自身が人を審査してしまっていたのだ。

 

 

 

 

「他人は自分を映す鏡」とはよく言ったものでこっちが自分のことしか考えてないと、ほかの人も自分勝手に見えてしまうのね。本当は仲間なのに。

 

 

 

 

「あいつに嫌われてる気がする」と思ってしまうとき、実際は自分がその「あいつ」のことを好きじゃないだけなのだ。

 

 

 

 

 

逆にこっちがひとのためを思って行動するようになると、ほかの人の些細な優しさにも気付けるようになって皆のことが好きになるのだ。素晴らしい好循環が生まれる。

 

 

 

おれはこの優しさの輪をぐるぐる高速回転させて、どんどん大きくしていこうとしているのだ。なんと楽しい歩みだろうか。

 

 

 

そのためにも自分をもっと磨いて、たくさんの人の役に立てるようになりたいと思っているのだ。

 

 

 

 

おわり