再生
魔物が叫ぶ
理解されたい、好かれたい、全ての人にとっての一番でありたいと、、
しかし、全員にとっての一番になることはできない
それならTOP3にははいりたい
全ての人から好かれたい
もてはやされたい
だから自分を常にベストな状態で保っていたい
ベストじゃないなら人前に出たくない
一度相手に好意を持ってもらえたら、その状態を維持したい
それには果てしないエネルギーを使う
それでもその人その人に合わせてオーダーメイドのいい人な自分を演じる
一定人数を超えた時点で無理がかかってくる
一つが崩れると雪崩のように作り上げた自分が崩壊していく
失う
失ってから気づく
演じた自分を好いてもらっても、それでは永遠に心の安息は訪れない
偽りという毒に侵された自分の右腕を一度切り落とさなくてはならない
そうすれば毒は止まる
しかしもうその右腕が再生することはないだろう
それでも残された体で新たなスタートをきる
ありのままの自分で生きる勇気を持つ
時々失った右腕がうずく
痛みを噛みしめ進むしかない
今は好かれなくてもいい
自分が誰かの役に立てているのなら
光を当てられなくてもいい
俺の魂は皆の喜びの中にある
おわり